わたしと食事 ③

新しい仕事が中々見つからず


それでも生活する為には


働かなくてはならないので、


インテリア会社の事務のアルバイトをした。


小さな会社だったが、


みんな、いい人だった


帰り際に、家庭菜園している


野菜をくれたり、一人暮らしの生活を気にかけてくれたりと。


仕事の環境はとにかく良かった


ただ、ひとつ問題があった


お昼事情だ。


自宅の時は、


ゼロカロリーゼリーが昼ごはんだった


でもアルバイト先にそれだけ持っていくと


当たり前だが、みんな口を揃えて


お昼ご飯それだけ?


好奇な目で見られ、途端にわたしの食事内容が話題になる


元々、自分の事を、あれこれ聞かれるのが昔から苦手だった


人付き合いもあまり上手い方ではない。


友人もほんとに数少ない。


それがきっかけで、わたしの悩みの種が


お昼ご飯のメニュー決めになった。


お昼ご飯は


スープとゆで卵のみと決めた


本当は固形物なんて取りたくなかった

スープのみが良かった


でも飲み物だけだとまた、


とやかく言われるのが、億劫だったから仕方がなかった。


それでも体重を減らすことに余念がなかった


仕舞いには、水分を摂ることも抵抗するようになった。


季節は真夏なのに。


完全に頭がいかれた状態だった


そんな馬鹿な事をしていた天罰なのか


一人暮らしの自宅で、気絶をした。


毎日、日課1時間の半身浴からの脱水症状だった


気がついた時は、全裸状態という


滑稽な様だった。